弊社が教練を務めさせて頂いた国学館高校ドローンチーム。
ドローンテクニカルチャレンジには、地元秋田県のみならず、都内の青山学院大学からの出場もあり、激戦が予想されました。
結果をいえば優勝。
しかもぶっちぎりの時間差をつけての圧勝でした。
競技は各チーム2回行うことができ、主催者側によって決められた順番で各チームが演技します。我がチームの演技順は最後。
1回目の演技でまさかの墜落!
しかもチームのムードメーカ―であり、リーダー的存在の生徒。
練習では一度もミスをしたことがない彼が、構造物に接触しての墜落。
墜落するまでは圧倒的なスピードで暫定1位でしたが、墜落によるロスタイムで2位に。
当然、墜落させた生徒の精神的なショックは大きく、いつも明るい彼が目に見て分かるほど落ち込んでいました。
そんな彼をチームメンバーは誰ひとり責めることなく、励まし、そして笑いかけ、肩を叩いていつも通りに接していました。
その様子をみて感動していた私ですが、感動ばかりもしていられませんでした。
墜落した機体の損傷確認をして、各種キャリブレーションの実施、ESCの正常動作確認、プロペラの交換、ガードの補強修正などに追われたからです。
そうして迎えた最終演技。
メンタルダメージを負ったアンカーの彼を少しでも楽にしてあげようとしたのでしょう。
他4人の生徒たちは、これまで練習でも見たことのない正確さとスピードで、課題をクリアしてゆきました。
そうしてアンカーの彼の手に渡った送信機。
仲間の期待と励ましをその重みに感じたことでしょう。
先ほどの墜落への恐怖をものともしない飛行演技で、最後の着陸まで完璧にやり遂げました。
スタートから動画を撮影していた私ですが、途中からは撮影なんかやめて声を出して応援してしまいました。
感動のゴールの瞬間が撮影できていない痛恨の失態は致し方ありません。
みんなで勝ち取った優勝は、彼らの記憶に残り、きっと心の財産になってくれることでしょう。
そんな瞬間に立ち会えたこと、彼らのドローンデビューからここまで関われたことに本当に感謝しました。
ともかく!
国学館高校チームのみんな、吉田先生、本当におめでとう!
2017年07月22日 20:44